Giraffe+ Manual

この文書はGiraffe+のデフォルト設定での簡単な使用法を簡潔に説明します。
入力文字列はString、キーボードショートカットはKeyと表示されます。

設定ダイアログから設定できるスクリプトの一覧はsettings.xmlを、
既出そうな質問はFAQを、
動作環境等基本的なことはReadmeを、
スクリプト言語の仕様はブログの[gs]カテゴリを、
それぞれ参照してください。

分からないところがあれば、メールブログで質問してください。

Tutorial

順番に読みながら実践することで基本的な機能や操作法が理解できます。

Internet Explorerのアイテム登録とその登録アイテムの利用

パス入力の効率化機能と登録アイテムの扱いを学びます。

設定ダイアログを使ってホットキーによるGoogle検索を可能に

設定ダイアログとホットキーとGiraffe+の多態性について学びます。

Giraffe+のReadmeの内容をリストボックスに表示

Giraffe+でのテキストファイルの読み方を学びます。

16進数を10進数にし、2進数にし16進数に戻す

メインメニューの基数変換機能の使い方を学びます。

ファイルやフォルダの作成とそのコピーや削除

ファイルの操作法を学びます。

Keyboard Shortcut

よく使う(と思われる)キーボードショートカットの一覧です。settings.xmlで全てのキーが確認できます。

Drag and Drop

Giraffe+へのドラッグアンドドロップと、Giraffe+からのドラッグアンドドロップの両方が可能です。

Settings Dialog

F5で表示される設定ダイアログについて。

未整理の情報

古いドキュメントにあった、有用ながら、少し内容が難しく、簡単に説明できそうにないものを、そのままここに置いておきます。

List Item Marking

リストアイテムのマークにより、複数アイテムの実行が可能です。

Alt+Mで選択中の、Alt+Shift+Mで全てのアイテムのマークを切り替えます。Shfit+Up/Downによる選択風マークと、Ctrl+Shfit+Up/Downによる選択風マーク解除もあります。

例えば、Alt+Shift+Mで全てをマークし、Alt+Enterでプロパティを実行すると、エクスプローラで複数選択時にAlt+Enterをしたのと同じようになります。

複数アイテムをマークした状態でCtrl+Pとすれば、マークされたファイルのパスが改行区切りでクリップボードにコピーされたり、Alt+Aとすれば、複数ファイルをドロップしたときのようになったりします。

ShellExecute

Windowsではファイルの実行には以下の5つの要素が用いられます。

  1. 実行されるファイル
  2. パラメータ
  3. 作業ディレクトリ
  4. 動作
  5. ウインドウの状態

Giraffe+では、これらの指定に';'で区切った文字列を用います。上記の順番どおり';'で区切り、file;parameter;working directory;verb;show windowとします。

「実行されるファイル」が登録アイテムであった場合、パラメータはその登録アイテムのパラメータに空白とともに追加され、それ以外は指定があれば上書き、という形になります。

"動作"とは何なのか。 これは、エクスプローラでファイルを右クリックしたときに出てくるメニューの項目です。 Windowsが提供する標準のものと、 レジストリに登録された関連付けがあります。 copy, paste, propertiesなどがWindows標準、 open, edit, printなどが関連付けです。 関連付けは、"HKEY_CLASSES_ROOT\ファイル種名\shell"以下に列挙されるキー名そのままです。

ウインドウの状態には数値を指定します、1が普通、3が最大化、7が最小化です。

Shell Namespace

エクスプローラやファイルダイアログで目にする、 デスクトップをルートとしたWindowsの世界です。 マイコンピュータとかコントロールパネルとか、 ファイルシステムとは別のフォルダが存在します。

Giraffe+では、"::\"で始まる文字列を表示ITEMIDLIST、 "::-"で始まる文字列を数値ITEMIDLISTとしています。 これらによってシェルネームスペースのアドレスを表現します。

表示ITEMIDLISTは完全ではありません。 ファイルやフォルダに区切り文字である'\'を含んだり、 同じフォルダに同じアイテム名のものが存在する場合などは表現できません。 一方、数値ITEMIDLISTは完全です。 バイト列であるITEMIDLISTをそのまま'-'区切りで表現します。

とりあえずコントロールパネルにアクセスしてみます。 ::\と打ち込めばデスクトップがオートコンプリートされるはずなので、 そのままエクスプローラでアクセスするのと同じ要領でコントロールパネルに行けます。 Alt+AでDataにControlPanelとして登録しておけば、ControlPanelと入力して、 \を打てばコントロールパネルのアイテムに簡単にアクセスできます。 当然、アイテムをDataに登録することも可能です。

SES

Dataの追加時にTypeを.sesにすればsesファイルになります。 verbもショートカットに指定したい場合や、 lnkファイルの読み込みが遅く感じる時は、 sesファイルを使ってみるといいかもしれません。

Giraffe.iniの[Shell]セクションに「CreateShortcut.Type="ses"」を追加するとAlt+Aで表示されるダイアログのTypeがデフォルトでsesになります。

Script in Data

スクリプトをDataに置くことが出来ます。 試しに、引数をGoogleで検索するスクリプトを作ってみます。 以下4行をDataにGoogle.giraffeとして保存してください。

      (Googleで検索)
      (google.ico)
      include((www))
      Shell.Execute(cat((http://www.google.co.jp/search?ie=sjis&q=)www:url-encode(param(0))))
		

一行目はスクリプトの説明、二行目はアイコン名、三行目はwww:url-encodeを使うためのinclude、四行目が実行です。 四行目を解説すると、一つ目の引数(param(0))をURLエンコード(www:url-encode)し、それをhttp://以下と結合(cat)、 その結合したものをシェル実行(Shell.Execute)してます。

アイコンはhttp://www.google.com/favicon.icoをIconフォルダにgoogle.icoにリネームして置きますが、 この作業を自動化するスクリプトを同梱してあります。 Giraffe+に @download-google-icon と入力してF1を押せば完了します。

アイコンの指定にはURLをそのまま置くことも可能ですので、 そうすれば、これらの作業は必要ありません。

設定と設定ダイアログについて


サイト: http://www.ric.hi-ho.ne.jp/giraffe/
ブログ: http://d.hatena.ne.jp/ijuhs/
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